流れ星と君。



「殴られたところ、大丈夫?」



 そうか、私、4人組の女の人達に
殴られて…



「楓が助けてくれたの?」




 そう聞くと、楓は顔を伏せた。



「助けたなんて…



 痛い思いさせてるのに助けたなん
 て言わないよ。



 むしろ…






 瑠衣を傷つけた。」





 悲しそうな顔。



 蒼ちゃんの事を話してくれたとき
と同じ顔だ。






「わ、私は大丈夫。ほら…」




 立ち上がろうとするが腹部に鋭い
痛みが走り、ベッドに逆戻りする羽
目になった。





< 86 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop