My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ
「リア――あの女の子がレイアに会いたがっていた」
ギュッと抱きしめたまま、アレンがそう言う
その瞬間思い出す
あの小さな手を
太陽の様に輝く笑顔を
「お礼を言わなければな」
「今度、一緒に会いに行こう」
アレンの声が耳元で鳴って、心に響く
そっと体を離すと、柔らかく微笑んで私を見つめるアレンがいた
「あぁ。約束だ」
こんな小さな約束すら嬉しい
彼と共にいる未来が、そこにあるから
互いを求め合う様に、唇を重ねる
唇から広がる温かさが、寂しかった心を満たす
私はもう、1人ぼっちじゃない
これからは、アレンが側にいる
もう
寂しくなんかない