My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ


「早速、ホリス達と作戦を練ろう。なにせ時間がない」

「そうだな」



真っ赤に燃える世界が脳裏に過るのを振り切る様に、勢いよく歩き出した



そうだ。

こうしている暇はない

一刻も早く、作戦を練らなければ



やらなければいけない事は山の様にあるんだ

迷っている暇はない




「行こう、父さん」

「あぁ。」




柔らかく微笑んだ父を背に、部屋を出る



ぐっと拳を握りながら



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