My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ







美しい青葉の中、剣を振る

太陽の光に反射して、銀が鋭く光る



やっぱり、俺は根っからの騎士なのだと思う

剣を握っている時が、一番心が落ち着く

自分の存在意義を見つけられる






「この国の騎士にでもなるつもりか」




小さく息を吐いて、青空を見上げた時だった

聞きなれた声が聞こえたのは




「そなたと再び、言葉を交わす時が来るとはな」




そして現れたのは、剣の銀にも負けない輝きを秘めた髪を持つ男

その姿を見て、こいつも根っからの騎士なんだな。と思う


< 94 / 388 >

この作品をシェア

pagetop