My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ
◇
美しい青葉の中、剣を振る
太陽の光に反射して、銀が鋭く光る
やっぱり、俺は根っからの騎士なのだと思う
剣を握っている時が、一番心が落ち着く
自分の存在意義を見つけられる
「この国の騎士にでもなるつもりか」
小さく息を吐いて、青空を見上げた時だった
聞きなれた声が聞こえたのは
「そなたと再び、言葉を交わす時が来るとはな」
そして現れたのは、剣の銀にも負けない輝きを秘めた髪を持つ男
その姿を見て、こいつも根っからの騎士なんだな。と思う