LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
 深空が布団の中でまどろんでいると、微かに何かチャイムのような音が聞こえてくる。

 夢か、現実か…?

 何となく見ている夢の中でもチャイムの音は聞こえていた。夢の中の彼女は、玄関のドアを開けている。しかし、音はまだ鳴りやまない。不思議がっていると、不意なところで本当の自分の意識が覚めていく。

「あ、なんかすごい鳴ってる…」

 寝ぼけた目を擦りながら、半てんを羽織り深空は部屋を出た。

(もう外はこんなに暗い)

 階段の窓から外を眺め、だいたいの時間を知る。

(夕方に誰だよ…)

 あくびをしながら、ガンガンにインターフォンを鳴らす相手が誰なのか考えながらドアを開けた。すると、深空の頭が、一気に覚める。

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