LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
 あっという間だった。

 一瞬のうちに、深空の唇に雄二の唇が重なっていた。彼女の身体に、電気が走る。そして、懐かしい彼の匂いで、溶けそうになっていた。

 激しい吐息だけが残り、二人の体温が上がる。

 唇を離しては見つめ合い、また重ねる…

 それはまるで、今までの距離を埋めるかのように、お互いの唇を貪っていた。


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