LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
「…もう、先生の中で決まってるんじゃない」

 深空は苦笑いを浮かべた。そして、彼の瞳を覗き込んだ。

「あなたがあたしを必要としてくれるなら、あたしは付いて行くよ」

 深空のそこ言葉に、雄二は安堵の表情を浮かべていた。そして彼は、深空の体を引き寄せて、ぎゅっと抱きしめる。

「…ありがとう」

 深空の耳元で、彼は何度もそう口にしていた。

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