LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
 翌日、また穏やかな時が流れていた。目覚めれば、隣には大好きな人がいる。

 昨日の天気とは打って変わって、窓の外には雲ひとつない青空が広がっていた。空気の入れ替えをしようと、深空は窓を少し開ける。

「うわっ、さむっ!」

 その空気の冷たさに驚き、思わず開けた窓を閉めてしまった。

「だから、放射冷却だって」

 笑いながら、雄二が後ろから言った。深空は、振り返る。

「あ、おはよう」

 差し込む朝の陽射しを受けながら、深空は言った。

「ん、おはよ」

 雄二も、笑顔でそれに答える。彼のそんな笑顔を見た深空は、昨日の夜、あんなに悩んだ自分に少しだけバカバカしくなった。

(きっと、なんとかなる)

 深空の顔には、笑みがこぼれていた。

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