LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
2
平日の夜のファミレスは、夕飯時が終わるのを境に、まったりとした時間が流れはじめる。店の時計は、11時を指していた。
更衣室で汗でベタつく肌を拭き、ひらひらのエプロンをつけた制服から私服に着替えているのは、深空だった。
(そろそろ学校のレポートの提出期限だな…)
そんなことを考えながら更衣室を出ると、先に着替えを済ませた夏美が、彼女に声をかけた。
「じゃ、帰ろっか」
「うん」
二人は、まだ仕事をしている同僚の彼等に挨拶をして、揃って店の外に出た。
その時を見計らうように、深空の携帯が鳴り出す。しかし、深空はそれを無視していた。
「出ないの? 鳴ってるよ、電話」
不思議そうな顔をして、夏美は携帯の着信音が聞こえるかばんを指差した。
「いいの、いいの。どーせ、伸夫だし」
面倒臭そうな顔をして手を振る深空は、店の前の横断歩道が赤であることに気づき、止まる。夏美も、深空の横に並んだ。
「
更衣室で汗でベタつく肌を拭き、ひらひらのエプロンをつけた制服から私服に着替えているのは、深空だった。
(そろそろ学校のレポートの提出期限だな…)
そんなことを考えながら更衣室を出ると、先に着替えを済ませた夏美が、彼女に声をかけた。
「じゃ、帰ろっか」
「うん」
二人は、まだ仕事をしている同僚の彼等に挨拶をして、揃って店の外に出た。
その時を見計らうように、深空の携帯が鳴り出す。しかし、深空はそれを無視していた。
「出ないの? 鳴ってるよ、電話」
不思議そうな顔をして、夏美は携帯の着信音が聞こえるかばんを指差した。
「いいの、いいの。どーせ、伸夫だし」
面倒臭そうな顔をして手を振る深空は、店の前の横断歩道が赤であることに気づき、止まる。夏美も、深空の横に並んだ。
「