LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
やんちゃな女の子。深空が、お腹を痛めて産んだ、たった一人の娘であった。
「素敵な教会だね~」
深雪の手を引き、深空は地図を見て歩いてきた目的地の前で目を輝かせていた。
アメリカンカントリーを彷彿させる一軒家のような建物のレストランの隣には、古く伝統的な教会が佇んでいる。二つの建物の間には、芝の広がった素敵な庭があった。
ふたりは招待された教会の敷居を跨ぎ、待ち構えているレセプションのスタッフに誘導され、建物の中に入って行った。
大理石のピカピカとした床が広がっている広いエントランスの奥には、受付をしている人で賑わっていた。深空も、チョロチョロする深雪に手を焼ながらその列に並んだ。
受付で、記帳してお祝儀を渡した後、深空はクロークに荷物を預け、改めて建物の中を見渡してみる。
(こんな素敵なところで結婚式、か…)
彼女は、アンティーク調に統一されたインテリアを眺めた後、式を心待ちにしている招待客の顔を目で追っていた。深雪も、「おひめさま、いるのかなー
?」と言いながら、興奮がちになりあちこち探検している。
「今日は、夏美がお姫様だよ」
深空が深雪にそう教えてやると、深雪は目を大きくして驚いていた。
「なつみは、どこ?」
深雪はドアというドアを開けようとまた走り出す。深空は、苦笑いを浮かべながら、小さな背中を追い掛けていた。
「素敵な教会だね~」
深雪の手を引き、深空は地図を見て歩いてきた目的地の前で目を輝かせていた。
アメリカンカントリーを彷彿させる一軒家のような建物のレストランの隣には、古く伝統的な教会が佇んでいる。二つの建物の間には、芝の広がった素敵な庭があった。
ふたりは招待された教会の敷居を跨ぎ、待ち構えているレセプションのスタッフに誘導され、建物の中に入って行った。
大理石のピカピカとした床が広がっている広いエントランスの奥には、受付をしている人で賑わっていた。深空も、チョロチョロする深雪に手を焼ながらその列に並んだ。
受付で、記帳してお祝儀を渡した後、深空はクロークに荷物を預け、改めて建物の中を見渡してみる。
(こんな素敵なところで結婚式、か…)
彼女は、アンティーク調に統一されたインテリアを眺めた後、式を心待ちにしている招待客の顔を目で追っていた。深雪も、「おひめさま、いるのかなー
?」と言いながら、興奮がちになりあちこち探検している。
「今日は、夏美がお姫様だよ」
深空が深雪にそう教えてやると、深雪は目を大きくして驚いていた。
「なつみは、どこ?」
深雪はドアというドアを開けようとまた走り出す。深空は、苦笑いを浮かべながら、小さな背中を追い掛けていた。