LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
昼間の喧騒が嘘のような静かな夜道を夏美と並んで歩いていると、深空の肩掛けの外ポケットからはさっきとは違う、お気に入りの着信音が鳴り響いた。
(来た…!!)
慣れた手つきでポケットから携帯を取り出すと、深空は声色を変えてその電話に出る。その様子を、怪訝そうな目をしながら夏美は見つめていた。
歩きながら電話をしていると、やがてふたりは駅前に到着した。上機嫌で電話を終えた深空は、自動改札にカードをタッチした後、夏美と同じホームへと上がって行く。
「あれ、今日はこっち?」
「うん。用事ができたから」
いつもは、ホームに上がる階段の下で、二人は別れる。ここで、深空は上りホーム、夏美は下りホームへと向かうのだ。
「こんな遅くに、何の用事~?」
「うふふ」
勝ち誇ったように深空の口元が上がる。
「早速できた彼氏に、今から会いに行くわけか」
夏美は呆れ顔でわざと大きなため息をついた。
二人がホームに立ったちょうどその時、ガランとしたホームに電車が入ってくる。
(来た…!!)
慣れた手つきでポケットから携帯を取り出すと、深空は声色を変えてその電話に出る。その様子を、怪訝そうな目をしながら夏美は見つめていた。
歩きながら電話をしていると、やがてふたりは駅前に到着した。上機嫌で電話を終えた深空は、自動改札にカードをタッチした後、夏美と同じホームへと上がって行く。
「あれ、今日はこっち?」
「うん。用事ができたから」
いつもは、ホームに上がる階段の下で、二人は別れる。ここで、深空は上りホーム、夏美は下りホームへと向かうのだ。
「こんな遅くに、何の用事~?」
「うふふ」
勝ち誇ったように深空の口元が上がる。
「早速できた彼氏に、今から会いに行くわけか」
夏美は呆れ顔でわざと大きなため息をついた。
二人がホームに立ったちょうどその時、ガランとしたホームに電車が入ってくる。