LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
丸太を組んだ柵の向こうに目を輝かせながら、深雪はその柵にへばり付いていた。すでに、その向こうには小動物達がスタンバイしているはずだ。午後1時から、小動物の解放時間とある。深空は携帯を取り出して時間を確認した。
「あとちょっとだよ。楽しみだねー」
深雪の目線に合わせてしゃがむと、深空は微笑みながら深雪の頭を撫でた。深雪は大きくうなずく。その顔には、笑顔が絶えることがなかった。
間もなく奥の事務所から飼育員が出てくると、中に入れる小さなゲートの鍵を開ける。大人なら跨げばすぐに中に入れそうな、小さなその入り口のゲートの前には、たくさんの子供達が並んでいた。もちろん、深雪もその中に混じっている。
鍵が開いた途端、並んでいた子供達は一斉に中に入って、好きな動物に手を伸ばしていた。
深雪は朝言ってた通り、うさぎの入った木箱の前に立ち、抱きたいうさぎを選べはじめた。そんな彼女の横につき、深空はその様子をじっとうかがっている。
深雪は数ある中から、雪のように白く、南天の実のような真っ赤な目をしたうさぎを抱えようと奮闘するも、結局は深空に手伝ってもらい、近くの縁石に腰を下ろした。
「あとちょっとだよ。楽しみだねー」
深雪の目線に合わせてしゃがむと、深空は微笑みながら深雪の頭を撫でた。深雪は大きくうなずく。その顔には、笑顔が絶えることがなかった。
間もなく奥の事務所から飼育員が出てくると、中に入れる小さなゲートの鍵を開ける。大人なら跨げばすぐに中に入れそうな、小さなその入り口のゲートの前には、たくさんの子供達が並んでいた。もちろん、深雪もその中に混じっている。
鍵が開いた途端、並んでいた子供達は一斉に中に入って、好きな動物に手を伸ばしていた。
深雪は朝言ってた通り、うさぎの入った木箱の前に立ち、抱きたいうさぎを選べはじめた。そんな彼女の横につき、深空はその様子をじっとうかがっている。
深雪は数ある中から、雪のように白く、南天の実のような真っ赤な目をしたうさぎを抱えようと奮闘するも、結局は深空に手伝ってもらい、近くの縁石に腰を下ろした。