LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
「木村さん」
さっき出て行ったあの1人の若い刑事が医務室のドアを開けた。
「どうした」
「この人が、害者がホームに落ちた直後に、灰色のパーカーを着た人物が階段を走って昇っている姿を目撃したそうです」
「そうか。防犯カメラに写ってるかもな」
そう報告を受けた木村はその若い刑事に駅長にカメラの映像について確認を取るように指示を出していた。
その時、手に持っていた深空の携帯が鳴り出したのだ。
(あ…、お母さんだ)
深空はすぐに電話に出た。
「もしもし?」
『深空? 大変よ!! 今保育園に行ったんだけど、深雪が少し前に他の女の人に連れられて園を出たって…!!』
「え?!」
深空の唐突な大声で、医務室にいた誰もが、深空の顔を見つめていた。駅長と話していた刑事も、話を中断したくらいだ。
「ちょっ…、それ、どういう…?!」
深空は逸子の言葉に黒目が飛び出してしまうほど目を見開いて驚いていた。
さっき出て行ったあの1人の若い刑事が医務室のドアを開けた。
「どうした」
「この人が、害者がホームに落ちた直後に、灰色のパーカーを着た人物が階段を走って昇っている姿を目撃したそうです」
「そうか。防犯カメラに写ってるかもな」
そう報告を受けた木村はその若い刑事に駅長にカメラの映像について確認を取るように指示を出していた。
その時、手に持っていた深空の携帯が鳴り出したのだ。
(あ…、お母さんだ)
深空はすぐに電話に出た。
「もしもし?」
『深空? 大変よ!! 今保育園に行ったんだけど、深雪が少し前に他の女の人に連れられて園を出たって…!!』
「え?!」
深空の唐突な大声で、医務室にいた誰もが、深空の顔を見つめていた。駅長と話していた刑事も、話を中断したくらいだ。
「ちょっ…、それ、どういう…?!」
深空は逸子の言葉に黒目が飛び出してしまうほど目を見開いて驚いていた。