計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー
「っー…送らなくていいよ。
私、あなたのこと嫌い」
「さっきも聞いた。
嫌いなんだろ…なら一人で帰れば」
「帰るわよ!!」
変に意地になって
とにかく駅に走って向かったの。
何が誘ったりでもしてる?なの…。
そうやって…、
前も高校のときだって優しい言葉を
言っただけだったじゃない。
クラスの女の子たちにいつも苛められて、
あなたは
『気にするなよ、俺が愛奏をまもってあげるから』
優しい言葉を言って、嘘つきだったもん。