計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー

「っー…送らなくていいよ。

私、あなたのこと嫌い」


「さっきも聞いた。

嫌いなんだろ…なら一人で帰れば」


「帰るわよ!!」


変に意地になって

とにかく駅に走って向かったの。


何が誘ったりでもしてる?なの…。


そうやって…、

前も高校のときだって優しい言葉を

言っただけだったじゃない。


クラスの女の子たちにいつも苛められて、

あなたは

『気にするなよ、俺が愛奏をまもってあげるから』

優しい言葉を言って、嘘つきだったもん。
< 12 / 82 >

この作品をシェア

pagetop