計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー

「きゃっ…」


「…愛奏ちゃん…」


え、嘘でしょっ!?


自問自答をしたんだけど、

だって知らない人に抱きつかれた挙句、


「…やっ…誰か、助けて、んん」


口をふさぐ大きな手で、

ようやく危機感を感じて腰を抜かしたように

足の力が抜けてしまったの。


誰か…助けて…!


「何やってる、警察呼ぶから」
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