計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー

「もう…、

わかってるでしょ…」


「っぷ…、」

「なっ…何よ!」


「…別に、可愛いなって思った、

それだけだな」


優しい顔して、

意外に狼な大大大嫌いだった誠人くん。


「…嫌いになれるわけないよ…。

誠人くん…」


「……愛奏…」


キスってこんなに甘いんだなって。


恋愛はお遊びだと思ってた私が、

誠人くんを王子様だと本当に思ってしまった日。
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