計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー
「だめ、誠人くん!」
「愛奏、どうした」
となる。
「誠人くんを好きになるのは
私も認めるけど、
今はっ…私の彼なの」
友達はタジタジだし、
客がクスクス笑うし、
店長に怒られるだろうし。
「可愛い彼女だな」
「…そうだけど…。
愛奏は可愛いけど」
「誠人くん…私のこと一番好き?」
「…好きだよ」
疲れた風に聞こえて
しまったみたいでしょげたり、
拗ねたり、
たったそれだけで
俺は可愛く見えて本当、
重傷だと思ってしまったんだ。