計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー

気持ちいいところを擦ってみれば、

性に疎いせいで、

反応が生々しい。


「…まこと、くん…

…だめっ…なんか、くる…」


「それはイくって…こと」


でも君は震えているのに

俺を受け入れて期待させる。


「好き…誠人くん…

…ね、誠人くん…」


そういえば…、


「俺が医学部の大学院卒業したら

証書もらったとき…結婚しよう」


まだ俺を知り合いってことに

気付いてないように思っているのに、

薄く涙が流れて好きな笑顔を見せてくれる。


「…うんっ」


「…続き、してもいい?

俺、我慢できない…」


赤々と染まって、

俺にキスした愛奏はもうとにかく愛しかった。


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