計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー

「愛奏?」

「ん、なぁに?」

「あんたは、選んだの?」


「…私は…行かないよ。

家に帰りたくないもん」


帰りたいけど、

今さらパパやママに会ったら、

東京にはいられなくなるし

閉じ込められるぐらいなら残った方がいいの。


「お待たせ、どれぐらい待った?」


「全然まってないよ、わたし梓」


「玲子です!」


「初めまして、愛奏といいます。

愛を奏でるであかねだよ」


「超かわええっ」


「ハグさせて!」


「いいですよ、どうぞ?」

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