計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー
正義のヒーローは
大好きだった誠人くん。
「…まこと、くん…ごめんなさい」
ラブホテルの部屋いっぱいに人がいて、
私にコートを彼が掛けたの。
「……さっき梓さんから
電話がかかってきた。
様子がおかしかったって」
「…そんなこと、ないよ。
…なんで助けになんてくるの…。
私へいきだもん。
もう、私の前に現れないで!」
「我儘を言うな!
今から病院に連れて行く」
「やだ…嫌っ、
お願い行きたくない!」