花は一文、安いでしょ?
「・・・・く!キク!」

う・・

「イタッ・・・」

首が、すごく痛い

眠け眼から私を引っ張り出す

「キクゥ!!」

むぎゅ

「ミウ?」

どうして此処に?

声を出そうとしたが、それをかき消すようにヒステリックな叫び声が聞こえた

「何なの!?何で此処から出れないのよ!!」

ドアを蹴り開けようとしているのか、ガンガン壁を蹴っている

あの人がトミノ コトなのか

で、止めようとしているのがヤストミ アイカ

泣いている二人の女の子

しっかり手を繋いで、震えながら必死に涙を堪えようとしている
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