花は一文、安いでしょ?
「どのアイスたべよっかな?」

未海は夢中でアイスを選んでいる

私はもう食べるアイスを決めてあるから、未海が決め終わるのを待つ

暇つぶしに、外を眺めていたら、公園のベンチがちょうど、木陰になっていることに気が付いた

家で、食べるとなると着く前にアイスが溶けてしまう

かといって、店内で食べるほど、私たちは常識がないわけではない

「ミウ、あのベンチでアイス食べない?」

夢中を通り越して、必死に選んでいたミウが、あの、ベンチを見る

「お、いいじゃん!そうしよ」

そういいながら、ソーダ味のアイスを取り出した

やっと決まったらしい

私も、お気に入りのアイスを片手にレジへと並んだ
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