続・赤い流れ星
「すみません…くだらないことを言ってしまって…」
「あ…い、いえ…そんな……」
私が黙りこんでたからか、青木さんは私に頭を下げた。
(どうしよう…青木さんに気を遣わせてしまった。
早く何か言わなきゃ…何か…)
「あ、青木さんは、やっぱりとっても、す、素敵だと思います。
見た目だけじゃなくて、青木さんはその…内面もとっても素敵で…
知れば知る程、きっとみんな青木さんのことを好きになる…魅力のある方だと思います。」
咄嗟のことで、私にはそんなありきたりなことしか言えなかった。
でも、おかしなことは言ってないはず…なのに、青木さんの顔はやけに寂しそうな顔だった。
「……無理しなくて良いですよ。
俺には…魅力なんてありませんから…」
「……え?」
私は今何を言っただろうか?
青木さんがこんな顔をするなんて、きっと何か気に障ることを言ってしまったに違いない。
「ご、ごめんなさい!
ごめんなさい!
私……つまらないことを言ってしまって…」
「……野々村さん、どうしていつもそんな風に謝るんです?
あなたは別に謝る必要なんてないじゃありませんか。」
「い、いえ…
私…昔から失敗ばっかりして…
人の気に障ることばかり言ってしまって…
だから、両親にはいつもいつも叱られてばかりで…」
「……そういえば、野々村さん…
ここはご実家ですよね?
ご両親はご一緒に暮らされていないんですか?」
それは訊かれたくない質問だった。
きっと、訊かれるとは思っていたけど、それでもやはり訊かれたくない質問だった。
「両親は…二人共、もう亡くなりました。」
「そうでしたか…
つまらないことを訊いてしまってすみません。
きっと、野々村さんのご両親は真面目で厳しい方だったんですね。
……俺とは大違いだ…」
いつもの青木さんとは明らかに違う口調。
青木さんのどこか拗ねたような開き直ったようなその言葉が、私は妙に心にひっかかった。
「あ…い、いえ…そんな……」
私が黙りこんでたからか、青木さんは私に頭を下げた。
(どうしよう…青木さんに気を遣わせてしまった。
早く何か言わなきゃ…何か…)
「あ、青木さんは、やっぱりとっても、す、素敵だと思います。
見た目だけじゃなくて、青木さんはその…内面もとっても素敵で…
知れば知る程、きっとみんな青木さんのことを好きになる…魅力のある方だと思います。」
咄嗟のことで、私にはそんなありきたりなことしか言えなかった。
でも、おかしなことは言ってないはず…なのに、青木さんの顔はやけに寂しそうな顔だった。
「……無理しなくて良いですよ。
俺には…魅力なんてありませんから…」
「……え?」
私は今何を言っただろうか?
青木さんがこんな顔をするなんて、きっと何か気に障ることを言ってしまったに違いない。
「ご、ごめんなさい!
ごめんなさい!
私……つまらないことを言ってしまって…」
「……野々村さん、どうしていつもそんな風に謝るんです?
あなたは別に謝る必要なんてないじゃありませんか。」
「い、いえ…
私…昔から失敗ばっかりして…
人の気に障ることばかり言ってしまって…
だから、両親にはいつもいつも叱られてばかりで…」
「……そういえば、野々村さん…
ここはご実家ですよね?
ご両親はご一緒に暮らされていないんですか?」
それは訊かれたくない質問だった。
きっと、訊かれるとは思っていたけど、それでもやはり訊かれたくない質問だった。
「両親は…二人共、もう亡くなりました。」
「そうでしたか…
つまらないことを訊いてしまってすみません。
きっと、野々村さんのご両親は真面目で厳しい方だったんですね。
……俺とは大違いだ…」
いつもの青木さんとは明らかに違う口調。
青木さんのどこか拗ねたような開き直ったようなその言葉が、私は妙に心にひっかかった。