続・赤い流れ星
*
「ひかり……」
俺は、思わず言葉を失った。
ここのスタッフは魔法使いか?
たかだか一時間やそこらで、ひかりを別人のように変えてしまった。
最近のひかりは自分でもちょっとした化粧をしていて、それでも十分可愛くなったと思ってたけど、それとはまるで違う。
髪もエクステを付けているのか、本当のひかりの髪の長さでは到底出来そうにないアップスタイルに仕上がっている。
柔らかなピンクのワンピースにぴったりな、とても女性らしい雰囲気だ。
「シュウ…一体、何なのよ…」
「ひかり…あぁ、最高だ!
今日のひかりは本当に最高だ!」
「わっ!な、何!」
たまらなくなった俺は思わずひかりを抱き締めていた。
ひかりは驚き、頬を染め、それがまたまた可愛くて、俺はその場でひかりを押し倒したくなる衝動を抑えるのに必死だった。
*
「ひかり、本当に綺麗だよ。」
美容院を出た俺は、どうかアキラのフォローが間に合いますようにと心の中で祈りながらも、顔では平気なふりをして家路を急いだ。
「また、そんなこと言って…
ねぇ、シュウ、なんで…」
「シュウーー!」
ひかりが俺の怖れていた質問を投げかけたまさにその時、アキラが俺に手を振りながら走って来るのが見えた。
絶妙過ぎるタイミングに、俺は心の中でアキラに拍手を送った。
「アキラじゃないか!久し振りだな!」
俺はそんなしらじらしい言葉を口にしながら、アキラと同じように大きく手を振る。
「あ、ひかりさん、こんにちは。」
「こ、こんにちは。」
「アキラ、今、俺達帰るとこだったんだけど、良かったらうちに寄ってかないか?」
「良いのか?じゃあ、そうさせてもらうよ。」
予想通り、ひかりは何も話さない。
アキラが俺やひかりの他所行きな格好について何もふれないことも不自然だと思ったが、それでもそんなことをひかりがアキラに直接訊ねることはないとも思ってた。
俺はアキラと他愛ない話を続け、どうにか無事に家に辿り着いた時には、ほっと安堵の息を吐いた。
「ひかり……」
俺は、思わず言葉を失った。
ここのスタッフは魔法使いか?
たかだか一時間やそこらで、ひかりを別人のように変えてしまった。
最近のひかりは自分でもちょっとした化粧をしていて、それでも十分可愛くなったと思ってたけど、それとはまるで違う。
髪もエクステを付けているのか、本当のひかりの髪の長さでは到底出来そうにないアップスタイルに仕上がっている。
柔らかなピンクのワンピースにぴったりな、とても女性らしい雰囲気だ。
「シュウ…一体、何なのよ…」
「ひかり…あぁ、最高だ!
今日のひかりは本当に最高だ!」
「わっ!な、何!」
たまらなくなった俺は思わずひかりを抱き締めていた。
ひかりは驚き、頬を染め、それがまたまた可愛くて、俺はその場でひかりを押し倒したくなる衝動を抑えるのに必死だった。
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「ひかり、本当に綺麗だよ。」
美容院を出た俺は、どうかアキラのフォローが間に合いますようにと心の中で祈りながらも、顔では平気なふりをして家路を急いだ。
「また、そんなこと言って…
ねぇ、シュウ、なんで…」
「シュウーー!」
ひかりが俺の怖れていた質問を投げかけたまさにその時、アキラが俺に手を振りながら走って来るのが見えた。
絶妙過ぎるタイミングに、俺は心の中でアキラに拍手を送った。
「アキラじゃないか!久し振りだな!」
俺はそんなしらじらしい言葉を口にしながら、アキラと同じように大きく手を振る。
「あ、ひかりさん、こんにちは。」
「こ、こんにちは。」
「アキラ、今、俺達帰るとこだったんだけど、良かったらうちに寄ってかないか?」
「良いのか?じゃあ、そうさせてもらうよ。」
予想通り、ひかりは何も話さない。
アキラが俺やひかりの他所行きな格好について何もふれないことも不自然だと思ったが、それでもそんなことをひかりがアキラに直接訊ねることはないとも思ってた。
俺はアキラと他愛ない話を続け、どうにか無事に家に辿り着いた時には、ほっと安堵の息を吐いた。