続・赤い流れ星
「本当だって。
賢者だって、タカだって可愛いって言ってたじゃないか。」
「それは二人共気を遣ってくれてるんだよ~…」
「そうじゃないって。
ひかりは、本当に可愛いって…」
いつもより声量を落とした低い声でシュウはそう言って、私の目をじっとみつめた。
私は何も言わず、シュウの瞳をただみつめ返して……あぁぁ…これはなんだかすごく良いムード…
そう思った時、私の耳に女の人の声が届いた。
シュウも同時に気付いたようで、私の目から視線が逸れた。
(ここあちゃんの……)
そう、それは紛れもなくここあちゃんの喘ぎ声で…
うちは安普請じゃないから壁もけっこう厚いはずなのに、その声ははっきりと聞こえて来る。
なんて激しい声なんだ…聞いてるとなんだか私も変な気持ちになって来たけど、ふと見ると、シュウはその声を聞きながら、にやにやして…
「ここあちゃん達、頑張ってるんだな…」
シュウの目がエロい…
やがて、シュウは私にぴったりと身体を寄せ、耳元で吐息まじりに私の名前を囁いた。
「や…やめて……」
私は、シュウの身体を押し退けた。
「ひかり…」
シュウは、それでもなお引き下がらずに私の耳に口付けた。
ここあちゃんの喘ぎ声は、ますますエスカレートして来て、隣の部屋の振動が伝わって…
それに伴なってシュウの息遣いも荒くなって来て…
「や、やめて!!」
シュウの唇が不意に離れた。
だって…わかったんだもん…
ここあちゃんは、シュウにジェラシーを感じさせようとして、わざとこんなことをしてる。
シュウもきっとそのことをわかってて…
ここあちゃんのことを思いながら、私を代用品にしようとしてるんだ…
「ひかり…」
「やめてってば!」
声を荒げて身体を起こした私を、シュウは驚いたようにみつめてた。
「ひかり…何なんだよ…
どうして、そんなに俺のこといやがるんだよ!」
シュウは私の態度が頭に来たのか、乱暴に私の腕を掴んだ。
「やめて!……き、汚い!」
「……汚い…?
俺が汚いっていうのか!?」
なぜそんなことを言ってしまったのか自分でもよくわからなかった。
シュウのことは好きなのに…汚いなんて思ってなかったはずなのに…
シュウが本気で怒ってることはすぐにわかった。
取り繕わないと嫌われてしまうかもしれない……でも、やっぱりいやだ。
ここあちゃんの代わりにされるなんて、やっぱりいや!
私は寝室を飛び出した。
シュウの顔を見ていられなくて、一緒にいるのが怖くて……私はいつものひきこもり部屋に入って鍵をかけた。
賢者だって、タカだって可愛いって言ってたじゃないか。」
「それは二人共気を遣ってくれてるんだよ~…」
「そうじゃないって。
ひかりは、本当に可愛いって…」
いつもより声量を落とした低い声でシュウはそう言って、私の目をじっとみつめた。
私は何も言わず、シュウの瞳をただみつめ返して……あぁぁ…これはなんだかすごく良いムード…
そう思った時、私の耳に女の人の声が届いた。
シュウも同時に気付いたようで、私の目から視線が逸れた。
(ここあちゃんの……)
そう、それは紛れもなくここあちゃんの喘ぎ声で…
うちは安普請じゃないから壁もけっこう厚いはずなのに、その声ははっきりと聞こえて来る。
なんて激しい声なんだ…聞いてるとなんだか私も変な気持ちになって来たけど、ふと見ると、シュウはその声を聞きながら、にやにやして…
「ここあちゃん達、頑張ってるんだな…」
シュウの目がエロい…
やがて、シュウは私にぴったりと身体を寄せ、耳元で吐息まじりに私の名前を囁いた。
「や…やめて……」
私は、シュウの身体を押し退けた。
「ひかり…」
シュウは、それでもなお引き下がらずに私の耳に口付けた。
ここあちゃんの喘ぎ声は、ますますエスカレートして来て、隣の部屋の振動が伝わって…
それに伴なってシュウの息遣いも荒くなって来て…
「や、やめて!!」
シュウの唇が不意に離れた。
だって…わかったんだもん…
ここあちゃんは、シュウにジェラシーを感じさせようとして、わざとこんなことをしてる。
シュウもきっとそのことをわかってて…
ここあちゃんのことを思いながら、私を代用品にしようとしてるんだ…
「ひかり…」
「やめてってば!」
声を荒げて身体を起こした私を、シュウは驚いたようにみつめてた。
「ひかり…何なんだよ…
どうして、そんなに俺のこといやがるんだよ!」
シュウは私の態度が頭に来たのか、乱暴に私の腕を掴んだ。
「やめて!……き、汚い!」
「……汚い…?
俺が汚いっていうのか!?」
なぜそんなことを言ってしまったのか自分でもよくわからなかった。
シュウのことは好きなのに…汚いなんて思ってなかったはずなのに…
シュウが本気で怒ってることはすぐにわかった。
取り繕わないと嫌われてしまうかもしれない……でも、やっぱりいやだ。
ここあちゃんの代わりにされるなんて、やっぱりいや!
私は寝室を飛び出した。
シュウの顔を見ていられなくて、一緒にいるのが怖くて……私はいつものひきこもり部屋に入って鍵をかけた。