続・赤い流れ星
身体ががたがた震えてた。



(私、なんであんなことを…)



深い後悔と、シュウが本気で怒って別れるって言い出さないかって、ものすごく怖かった。
しばらく私は布団の中にもぐりこんで震えてたけど、シュウが来る気配はない。
そのことでますます私は不安になった。
何か言われるのも怖いけど、何も言われないのも怖い。
不安で不安でたまらなくてなって…
耐えきれなくなった私は、服を着替え、そっと外へ飛び出した。
行き先はもちろん雅樹君の家…
今、頼れるのは、雅樹君しかいない…!



(雅樹君、助けて…!!)



私は暗い夜道を走った。
ここではきっと犯罪なんてないとは思うけど、それでもやっぱりこんな夜中に外に出るのはちょっと怖い。
だけど、それよりも一人で部屋にいることの方が怖くて、私は走り続けた。
走ってる間もずっと涙が止まらなくて、身体の震えが止まらなくて…
息苦しさも忘れて走り、ようやく雅樹君の家が見えて来た時には、ますます涙が勢いを増して…

階段を駆け上がり、チャイムを鳴らした。
何度も何度も…



「誰……?」

しばらくすると、中から雅樹君のちょっと不機嫌な声がした。
こんな時間だもん…きっと、雅樹君は寝てたんだろう。



「雅樹君、開けて!!」

私は近所迷惑も顧みずドアをどんどん叩いて…
びっくりしたような顔をした雅樹君がドアを開けた瞬間、私は雅樹君の胸に飛びこんだ。
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