続・赤い流れ星
*
(助けて…シュウ!)
私はあのハート型の指輪を握り締め、心の中でそう叫んだ。
なんて身勝手なんだろう…自分でもそう思う。
でも、本当に限界だった。
結局、雅樹君はあれからもずっと帰って来ない。
近所を探し歩いたけど、雅樹君の姿はどこにもみつけられず……ただ、事故や事件の話を全く聞かないことだけが救いだったけど、私が思ってもないような遠い場所でなにかあったのかもしれないし、雅樹君は名もなきキャラだから話題に上らないだけなのかもしれないし、まだ発見されてないだけなのかもしれない。
心配で心配で夜も眠れず、ただ泣いてばかりの日がもう三日続いて…
何度もシュウの所に行こうと考えたけど、それでも懸命にそれを堪えて…
我慢して…我慢して…でも、もうさすがに耐えきれなくなった私は、賢者のおじいさんの家にいくことを決意した。
意地を張ってる場合じゃない。
もしも、何かあったのなら、早く行動した方が良いに決まってる。
そしたら、助けることだって出来るかもしれない…!
私はやっと決心して立ち上がったその時に、扉を叩く音がした。
(ま、まさか…悪い知らせ…?)
私の心臓は急に速度を増し、身体中の血がすーっとひいていくような気がした。
「ど…どなたですか?」
「ひかり…僕だよ。」
「ま、雅樹君!?」
扉を開けると、そこには少し疲れたような顔をした雅樹君がいた。
「雅樹君!どこ行ってたのよ~!」
私は雅樹君の胸に飛び込んだ。
ほっとしたことで涙がとめどなく流れ出て止まらなかった。
「ごめんね…心配かけて…
ひかり、中で話そう…」
泣きじゃくる私に比べ、雅樹君は妙に冷静で…
私は、何度も涙を拭いながら雅樹君と一緒に部屋に戻った。
でも、良かった…
雅樹君が無事で本当に良かった…
今の私には雅樹君しかいないんだから…
「ひかり、お茶でも飲んで。」
雅樹君は、座りもせずに私にお茶を煎れてくれて、指で私の涙を拭ってくれた。
「あ…ありがとう…」
雅樹君の優しさに癒されながら、私は温かいお茶をすすり、その温もりで張り詰めていた気持ちが少しずつほぐれていくのを感じた。
(助けて…シュウ!)
私はあのハート型の指輪を握り締め、心の中でそう叫んだ。
なんて身勝手なんだろう…自分でもそう思う。
でも、本当に限界だった。
結局、雅樹君はあれからもずっと帰って来ない。
近所を探し歩いたけど、雅樹君の姿はどこにもみつけられず……ただ、事故や事件の話を全く聞かないことだけが救いだったけど、私が思ってもないような遠い場所でなにかあったのかもしれないし、雅樹君は名もなきキャラだから話題に上らないだけなのかもしれないし、まだ発見されてないだけなのかもしれない。
心配で心配で夜も眠れず、ただ泣いてばかりの日がもう三日続いて…
何度もシュウの所に行こうと考えたけど、それでも懸命にそれを堪えて…
我慢して…我慢して…でも、もうさすがに耐えきれなくなった私は、賢者のおじいさんの家にいくことを決意した。
意地を張ってる場合じゃない。
もしも、何かあったのなら、早く行動した方が良いに決まってる。
そしたら、助けることだって出来るかもしれない…!
私はやっと決心して立ち上がったその時に、扉を叩く音がした。
(ま、まさか…悪い知らせ…?)
私の心臓は急に速度を増し、身体中の血がすーっとひいていくような気がした。
「ど…どなたですか?」
「ひかり…僕だよ。」
「ま、雅樹君!?」
扉を開けると、そこには少し疲れたような顔をした雅樹君がいた。
「雅樹君!どこ行ってたのよ~!」
私は雅樹君の胸に飛び込んだ。
ほっとしたことで涙がとめどなく流れ出て止まらなかった。
「ごめんね…心配かけて…
ひかり、中で話そう…」
泣きじゃくる私に比べ、雅樹君は妙に冷静で…
私は、何度も涙を拭いながら雅樹君と一緒に部屋に戻った。
でも、良かった…
雅樹君が無事で本当に良かった…
今の私には雅樹君しかいないんだから…
「ひかり、お茶でも飲んで。」
雅樹君は、座りもせずに私にお茶を煎れてくれて、指で私の涙を拭ってくれた。
「あ…ありがとう…」
雅樹君の優しさに癒されながら、私は温かいお茶をすすり、その温もりで張り詰めていた気持ちが少しずつほぐれていくのを感じた。