続・赤い流れ星
「そんな……
そ、そうだ!ひかりがこの前泣きながらうちに来たことがあるんです。
なんでも、ハイヒールのかかとが折れて靴を履き替えに戻ったら、あなたがマンションの前でここあちゃんを待ってたとかって…
それでも、ここあちゃんとは何もないって言うんですか!?」
「なんだって?
……なぁ、爺さん、ここあちゃんがここに来たのって……パーティの前、部屋の飾り付けのために一度下見をしたいっていって来たあの日だよな?
あ…そういえば、あの頃、かかとが折れたとかって言って捨てられてる靴があった…
で、でも、あの時は爺さんも一緒だったよな?」
「そうじゃ、わしがここあちゃんを迎えに行って一緒に来たんじゃからな。
……あ、そうじゃ、あの時、おまえさんの姿が見えたらここあちゃんはわしをほっぽって駆け出して行って…
もしやそのタイミングでひかりはおまえさんの姿を見てしまったんじゃないのか?
それで、ひかりは、自分が出かけた後に、おまえさんがいつもここあちゃんを家に引きこんでると思ったんでは…」
「嘘だろ……」
そんなタイミングの悪い時にたまたま見るなんて…そんなことがあるだろうか?
でも、ここあちゃんがうちに来たのはあの日とパーティの日しかない。
「じゃ…じゃあ、パーティの夜、ここあちゃん夫婦がここに泊まって…
シュウさんの寝室の隣の部屋でここあちゃんと隼人君がその…
それで、ここあちゃんはわざと激しい声を出して、シュウさんを妬かせようとしてて…シュウさんはここあちゃんの身代わりにひかりを抱こうとしたっていうのは…」
雅樹も頭が混乱して来たのか、しどろもどろに話しを続けた。
「ば、馬鹿野郎!
なんで、そんなこと…
ここあちゃんは、俺とひかりのエッチがうまくいってないってことを知って、それで俺達に刺激を与えようとして、それで…」
(あ……)
その時、俺は思い出した。
ひかりに「汚い!」と言われ、激しく拒絶されたことを…
そうか…ひかりはそんな勘違いをしてたからそれで…
「ひかりの馬鹿野郎!
勘違いにも程があるだろ!
妄想が酷過ぎるんだよ!」
俺は心の想いを声に出していた。
そんなことで…ありもしない勘違いで、俺とひかりの間にこんな大きな亀裂が出来ていたのかと思うと、悲しくて悔しくてやりきれない気持ちだった。
そ、そうだ!ひかりがこの前泣きながらうちに来たことがあるんです。
なんでも、ハイヒールのかかとが折れて靴を履き替えに戻ったら、あなたがマンションの前でここあちゃんを待ってたとかって…
それでも、ここあちゃんとは何もないって言うんですか!?」
「なんだって?
……なぁ、爺さん、ここあちゃんがここに来たのって……パーティの前、部屋の飾り付けのために一度下見をしたいっていって来たあの日だよな?
あ…そういえば、あの頃、かかとが折れたとかって言って捨てられてる靴があった…
で、でも、あの時は爺さんも一緒だったよな?」
「そうじゃ、わしがここあちゃんを迎えに行って一緒に来たんじゃからな。
……あ、そうじゃ、あの時、おまえさんの姿が見えたらここあちゃんはわしをほっぽって駆け出して行って…
もしやそのタイミングでひかりはおまえさんの姿を見てしまったんじゃないのか?
それで、ひかりは、自分が出かけた後に、おまえさんがいつもここあちゃんを家に引きこんでると思ったんでは…」
「嘘だろ……」
そんなタイミングの悪い時にたまたま見るなんて…そんなことがあるだろうか?
でも、ここあちゃんがうちに来たのはあの日とパーティの日しかない。
「じゃ…じゃあ、パーティの夜、ここあちゃん夫婦がここに泊まって…
シュウさんの寝室の隣の部屋でここあちゃんと隼人君がその…
それで、ここあちゃんはわざと激しい声を出して、シュウさんを妬かせようとしてて…シュウさんはここあちゃんの身代わりにひかりを抱こうとしたっていうのは…」
雅樹も頭が混乱して来たのか、しどろもどろに話しを続けた。
「ば、馬鹿野郎!
なんで、そんなこと…
ここあちゃんは、俺とひかりのエッチがうまくいってないってことを知って、それで俺達に刺激を与えようとして、それで…」
(あ……)
その時、俺は思い出した。
ひかりに「汚い!」と言われ、激しく拒絶されたことを…
そうか…ひかりはそんな勘違いをしてたからそれで…
「ひかりの馬鹿野郎!
勘違いにも程があるだろ!
妄想が酷過ぎるんだよ!」
俺は心の想いを声に出していた。
そんなことで…ありもしない勘違いで、俺とひかりの間にこんな大きな亀裂が出来ていたのかと思うと、悲しくて悔しくてやりきれない気持ちだった。