続・赤い流れ星
side ひかり
*
「ひかり…いつ来たんじゃ?」
おじいちゃんは、お茶をすすりながら、いつもと全く変わらない様子で私に尋ねた。
「えっと…さっき。
勝手に入ってごめんね。
鍵かかってなかったから、近くにいるのかと思って待ってたんだけど……もしかして、おじいちゃん…シュウの家に泊まるつもりだったの?」
「なんでわかるんじゃ?」
「だって…それ…」
おじいちゃんが着てたのは私のパジャマだったから。
「あ、そうじゃったな。
シュウの家に遊びに行ったら、帰るのが面倒になって泊めてもらおうと思ってたんじゃ。
だけど、シュウのパジャマはわしには大き過ぎる。
それで、おまえさんのパジャマを借りたということじゃ。」
「そう……
でも…だったら、どうしてここへ?」
「実はな……雅樹が来たんじゃ…」
「えっ!?雅樹君が、シュウの家に…?」
おじいちゃんは深く頷いた。
(なんで?なんで、雅樹君が…?)
「おまえさん、雅樹の家に携帯を忘れてようじゃぞ。
雅樹はそれを届けに来た。
それで……雅樹の元カノのことを聞いて…おまえさんが出て行ったことも聞いた。
それだけではないぞ。おまえさんが、なぜ、雅樹とつきあい始めたのかも全部聞いた。」
「全部……」
携帯を忘れてたことにも、私は気付いてなかった。
雅樹君の家を飛び出してから、あてもなく町をぶらぶらして…
暗くなって来たらなんとなく心細くなって来て、気が付いたら、私はおじいちゃんの家の前にいた。
……それにしても雅樹君の馬鹿!
今更、そんなことを言ってどうするつもりだったのよ。
もうシュウの気持ちは私には向いてないし、そうでなくても、私はシュウの傍にいない方が良いんだし…
言って何がどうなるってわけでもないのに、そんなこと言ってほしくなかった…
「ひかり…いつ来たんじゃ?」
おじいちゃんは、お茶をすすりながら、いつもと全く変わらない様子で私に尋ねた。
「えっと…さっき。
勝手に入ってごめんね。
鍵かかってなかったから、近くにいるのかと思って待ってたんだけど……もしかして、おじいちゃん…シュウの家に泊まるつもりだったの?」
「なんでわかるんじゃ?」
「だって…それ…」
おじいちゃんが着てたのは私のパジャマだったから。
「あ、そうじゃったな。
シュウの家に遊びに行ったら、帰るのが面倒になって泊めてもらおうと思ってたんじゃ。
だけど、シュウのパジャマはわしには大き過ぎる。
それで、おまえさんのパジャマを借りたということじゃ。」
「そう……
でも…だったら、どうしてここへ?」
「実はな……雅樹が来たんじゃ…」
「えっ!?雅樹君が、シュウの家に…?」
おじいちゃんは深く頷いた。
(なんで?なんで、雅樹君が…?)
「おまえさん、雅樹の家に携帯を忘れてようじゃぞ。
雅樹はそれを届けに来た。
それで……雅樹の元カノのことを聞いて…おまえさんが出て行ったことも聞いた。
それだけではないぞ。おまえさんが、なぜ、雅樹とつきあい始めたのかも全部聞いた。」
「全部……」
携帯を忘れてたことにも、私は気付いてなかった。
雅樹君の家を飛び出してから、あてもなく町をぶらぶらして…
暗くなって来たらなんとなく心細くなって来て、気が付いたら、私はおじいちゃんの家の前にいた。
……それにしても雅樹君の馬鹿!
今更、そんなことを言ってどうするつもりだったのよ。
もうシュウの気持ちは私には向いてないし、そうでなくても、私はシュウの傍にいない方が良いんだし…
言って何がどうなるってわけでもないのに、そんなこと言ってほしくなかった…