続・赤い流れ星
side シュウ
*
「ああっ!」
誰かの叫び声で、俺ははっと我に返った。
誰の声かはわからなかったが、その声の原因はすぐにわかった。
目を閉じていても、瞼を通して明るさが急に増したことがわかったから。
「シュウ!門が動き出した!」
「門が!?」
目を開くと、門がまるで燃えるように煌煌と輝き、その前には見知らぬ女の子がぼーっとした顔で門を見上げて突っ立っていた。
そうだ、確か、これは異世界への門。
でも、なぜ、俺はこんな所に……?
「シュウ、その子を門の向こうへ!
早くっ!」
「え…あ、あぁ…」
なぜだかはわからなかったが、俺は賢者に言われるままにその子の手を引いて門の前に立たせ、そしてその背中を押し出した。
女の子は短い叫び声を上げ、門の向こう側に呆気なく消えた。
「じいさん、今の誰なんだ?
なんだって、門の向こうに…」
「シュウよ……」
賢者は背伸びをして、紙切れを俺の胸ポケットに押し込んだ。
「何なんだ?」
俺が紙切れを取り出そうとすると、賢者がその手を止めた。
「シュウよ…
達者でな…必ず、みつけだすんじゃよ。
おまえの愛する人をな…」
「なんだよ、じいさん。
一体、何のことを……ああっっ!!」
賢者が何も答えず、いきなり俺を門の向こう側に突き飛ばした。
「ああっ!」
誰かの叫び声で、俺ははっと我に返った。
誰の声かはわからなかったが、その声の原因はすぐにわかった。
目を閉じていても、瞼を通して明るさが急に増したことがわかったから。
「シュウ!門が動き出した!」
「門が!?」
目を開くと、門がまるで燃えるように煌煌と輝き、その前には見知らぬ女の子がぼーっとした顔で門を見上げて突っ立っていた。
そうだ、確か、これは異世界への門。
でも、なぜ、俺はこんな所に……?
「シュウ、その子を門の向こうへ!
早くっ!」
「え…あ、あぁ…」
なぜだかはわからなかったが、俺は賢者に言われるままにその子の手を引いて門の前に立たせ、そしてその背中を押し出した。
女の子は短い叫び声を上げ、門の向こう側に呆気なく消えた。
「じいさん、今の誰なんだ?
なんだって、門の向こうに…」
「シュウよ……」
賢者は背伸びをして、紙切れを俺の胸ポケットに押し込んだ。
「何なんだ?」
俺が紙切れを取り出そうとすると、賢者がその手を止めた。
「シュウよ…
達者でな…必ず、みつけだすんじゃよ。
おまえの愛する人をな…」
「なんだよ、じいさん。
一体、何のことを……ああっっ!!」
賢者が何も答えず、いきなり俺を門の向こう側に突き飛ばした。