続・赤い流れ星
俺は、今、実家を離れ、ネイサンのいた古民家に住んでいる。
両親のことで俺が行き詰まってる時にもネイサンはいろいろと力になってくれた。
彼と話していると,気付かされることが本当に多く、すさんだ俺の気持ちを楽にしてくれた。
ようやく、実家を離れることが出来るようになった時、俺は真っ先にネイサンの元を訪ねた。
これからはもっと彼と親しくなりたいと俺は思っていたのだが、ちょうどその頃,彼は母国へ帰る準備に追われていた。
そのことを知った俺は、彼の代わりにその地に住むことを思い付いた。
美幸とシュウが新生活を始めようとしていたその地に、なんとなく親しみを感じてしまったからだと思う。
ネイサンが日本を離れる数日前に、彼の友人の友人だというマイケルとアッシュが突然訪ねて来た。
俺よりもずいぶん若い彼らは、まるでモデルか俳優のようなイケメンだったが、意外にも本国ではプログラマーとして働いているということだった。
俺は、彼らとの出会いを縁に、IT関連の仕事を始めた。
それが、彼らのルックスからマスコミに取り上げられるようになったかと思うと、その宣伝効果から仕事がどんどん舞い込むようになり、あれよあれよという間に急成長。
気付けばスタッフも増え町の中心地に大きな事務所を構えられるようになっていた。
母さんは、昨年の終わりから、また弁護士としての仕事を始めている。
今の父さんと結婚する時に、一生働かず主婦として生きると誓ったらしいのだが、美幸のことや父さんの病気のこと、そして、自分自身のことを考えるうち、なにか心境の変化があったのだろう。
父さんも今の所、再発の様子もなく元気に暮らしている。
母さんが働くことをどう考えているかはよくわからないが、二人の間に亀裂のようなものが入ったというわけではない。
逆に、二人の間は絆が深まったようにも感じられる。
二人共、もちろん、美幸達のことを忘れたわけではないだろうが、そのことばかりを話して泣き暮らすようなことはなくなった。
今の二人ならきっと美幸とシュウのことを許してくれると思う。
公には許さなくても、引き離そうとはしないだろう。
だけど…当の美幸達がどういう所でどうしているのかもわからず、連絡を取る術も当然なかった。
両親のことで俺が行き詰まってる時にもネイサンはいろいろと力になってくれた。
彼と話していると,気付かされることが本当に多く、すさんだ俺の気持ちを楽にしてくれた。
ようやく、実家を離れることが出来るようになった時、俺は真っ先にネイサンの元を訪ねた。
これからはもっと彼と親しくなりたいと俺は思っていたのだが、ちょうどその頃,彼は母国へ帰る準備に追われていた。
そのことを知った俺は、彼の代わりにその地に住むことを思い付いた。
美幸とシュウが新生活を始めようとしていたその地に、なんとなく親しみを感じてしまったからだと思う。
ネイサンが日本を離れる数日前に、彼の友人の友人だというマイケルとアッシュが突然訪ねて来た。
俺よりもずいぶん若い彼らは、まるでモデルか俳優のようなイケメンだったが、意外にも本国ではプログラマーとして働いているということだった。
俺は、彼らとの出会いを縁に、IT関連の仕事を始めた。
それが、彼らのルックスからマスコミに取り上げられるようになったかと思うと、その宣伝効果から仕事がどんどん舞い込むようになり、あれよあれよという間に急成長。
気付けばスタッフも増え町の中心地に大きな事務所を構えられるようになっていた。
母さんは、昨年の終わりから、また弁護士としての仕事を始めている。
今の父さんと結婚する時に、一生働かず主婦として生きると誓ったらしいのだが、美幸のことや父さんの病気のこと、そして、自分自身のことを考えるうち、なにか心境の変化があったのだろう。
父さんも今の所、再発の様子もなく元気に暮らしている。
母さんが働くことをどう考えているかはよくわからないが、二人の間に亀裂のようなものが入ったというわけではない。
逆に、二人の間は絆が深まったようにも感じられる。
二人共、もちろん、美幸達のことを忘れたわけではないだろうが、そのことばかりを話して泣き暮らすようなことはなくなった。
今の二人ならきっと美幸とシュウのことを許してくれると思う。
公には許さなくても、引き離そうとはしないだろう。
だけど…当の美幸達がどういう所でどうしているのかもわからず、連絡を取る術も当然なかった。