続・赤い流れ星
(そうだよ。
さっきはちょっとびっくりしただけ。
……よく考えたら、あんな風にシュウが女の子としゃべることは今までにもよくあった。
女の方から寄って来るんだから仕方ないよね。
そんなことも忘れてたなんて…
そうだ…私は今までつきあったのはシュウ一人だけだもん…
男友達なんて一人もいなかった。
だから、免疫がなさすぎるんだ。
普通、私くらいの年だったらきっと何人もの男の人とつきあってるだろうし、だからいろんなことも経験してて、こんなことは騒ぐようなことじゃないってすぐにわかるはずだよ。
なのに、すぐにおたおたしてしまって…恥ずかしい…!
そう思うと急に気持ちがすっきりした。
これがもしダーツバーに行って来るとか言って、こっそりここあちゃんの店に行ってたりしたら問題だけど、シュウは嘘なんて吐いてないんだから。
私は、公園の水道で顔を洗い、さらにすっきりした気分で家に帰った。
*
「ひかり、どこに行ってたんだ?」
シュウは家に戻ってて、いつものソファにいつもと同じような顔して座ってた。
やましい所があったら、きっともっと違う表情してるよね?
そう思ったら、なんとなくほっとした。
「え?あ、あぁ…散歩…
一人で家にいてもつまらなかったから。」
「……そうか。
あ、ひかり。
良いものがあるんだ!」
そう言ってシュウが差し出したのは、ココアズカフェの小さな箱だった。
なんだ…私にお土産も買って来てくれてたんだ。
やっぱり心配する事なんてひとつもなかった!
「わぁ!これ、ここあちゃんのお店のケーキだね!」
「うん。
さっき、賢者が持って来てくれたんだ。
あのケーキの味が忘れられなくてまた食べに行ったらしいんだ。
そんなことなら俺達も誘ってくれたら良いのにな。
……でも、ま、こうして土産を買って来てくれたんだから良いとするか。」
(……えっ!?)
ケーキを見て喜んでた私の顔が、シュウのその言葉で強張った。
「晩御飯の後で食べような。
………ひかり……どうかしたのか?」
「………ちょっと……
気分が悪い。
もしかしたら風邪かも…」
「風邪…?
熱はあるのか?」
シュウが立ち上がり、私の方に差し伸ばした手を私は乱暴に振り払った。
「……大丈夫、熱はないよ。
ちょっと休めば治ると思う。」
そう言い残し、私は部屋にかけこんだ。
さっきはちょっとびっくりしただけ。
……よく考えたら、あんな風にシュウが女の子としゃべることは今までにもよくあった。
女の方から寄って来るんだから仕方ないよね。
そんなことも忘れてたなんて…
そうだ…私は今までつきあったのはシュウ一人だけだもん…
男友達なんて一人もいなかった。
だから、免疫がなさすぎるんだ。
普通、私くらいの年だったらきっと何人もの男の人とつきあってるだろうし、だからいろんなことも経験してて、こんなことは騒ぐようなことじゃないってすぐにわかるはずだよ。
なのに、すぐにおたおたしてしまって…恥ずかしい…!
そう思うと急に気持ちがすっきりした。
これがもしダーツバーに行って来るとか言って、こっそりここあちゃんの店に行ってたりしたら問題だけど、シュウは嘘なんて吐いてないんだから。
私は、公園の水道で顔を洗い、さらにすっきりした気分で家に帰った。
*
「ひかり、どこに行ってたんだ?」
シュウは家に戻ってて、いつものソファにいつもと同じような顔して座ってた。
やましい所があったら、きっともっと違う表情してるよね?
そう思ったら、なんとなくほっとした。
「え?あ、あぁ…散歩…
一人で家にいてもつまらなかったから。」
「……そうか。
あ、ひかり。
良いものがあるんだ!」
そう言ってシュウが差し出したのは、ココアズカフェの小さな箱だった。
なんだ…私にお土産も買って来てくれてたんだ。
やっぱり心配する事なんてひとつもなかった!
「わぁ!これ、ここあちゃんのお店のケーキだね!」
「うん。
さっき、賢者が持って来てくれたんだ。
あのケーキの味が忘れられなくてまた食べに行ったらしいんだ。
そんなことなら俺達も誘ってくれたら良いのにな。
……でも、ま、こうして土産を買って来てくれたんだから良いとするか。」
(……えっ!?)
ケーキを見て喜んでた私の顔が、シュウのその言葉で強張った。
「晩御飯の後で食べような。
………ひかり……どうかしたのか?」
「………ちょっと……
気分が悪い。
もしかしたら風邪かも…」
「風邪…?
熱はあるのか?」
シュウが立ち上がり、私の方に差し伸ばした手を私は乱暴に振り払った。
「……大丈夫、熱はないよ。
ちょっと休めば治ると思う。」
そう言い残し、私は部屋にかけこんだ。