続・赤い流れ星
*
「ひかり、起きてる?体調はどうだ?
少し食べといた方が良いぞ。
おかゆ作ってやろうか?」
ノックが響き、扉越しにシュウの声がした。
「……今は何もいらない。
もうしばらく眠りたいから、一人にしといて。」
「でも……
なぁ、ちょっと開けてくれないか?」
「寝てたら治るから…!」
シュウがドアノブを廻す音を聞きたくなくて、私は布団を頭からかぶった。
そのうち、シュウも諦めたのか、扉の前から足音が去って行き、それと同時に私の気分も少し落ち着いた。
(……何やってんだろ…私…)
静かな部屋の中で、私は激しい自己嫌悪に陥った。
なにかあるとすぐに冷静さを失ってしまうのは、あの頃と全く変わらない。
時はけっこう経ってるはずなのに、あれから私は何ひとつ成長していない。
特にシュウのことになったら、本当にだめ。
そんな自分自身がいやでたまらなくて……私は思いっきり落ちこんだ。
(しっかりしないと……
こんなことじゃ、これから生きていけないよ…)
そんなことを考えても少しも元気は出なかった。
私は布団の中でもう一度頭の中を整理した。
シュウによく言われる。
おまえは感情的なのか冷静なのかわからないって。
確かにその通りかもしれない。
なにかあると…どうしたら良いのカわからなくなると、一旦、頭の中を整理しようとするのは私の癖。
多分、これは兄さんの影響じゃないかって思う。
小さい頃、なにかあって私が兄さんに泣きつくと、兄さんは落ちついて最初から順番に話せってよく言った。
私は兄さんの言う通り、そのことを思い出しながら最初から順番に話して…
話してるうちに、忘れてたことを思い出したり気付く事もよくあった。
そのうち、兄さんとは離れ、相談をすることもほとんどなくなってしまったけど、私にはいつの間にか、物事を最初から考えて頭の中をまとめる癖が身に付いていた。
「ひかり、起きてる?体調はどうだ?
少し食べといた方が良いぞ。
おかゆ作ってやろうか?」
ノックが響き、扉越しにシュウの声がした。
「……今は何もいらない。
もうしばらく眠りたいから、一人にしといて。」
「でも……
なぁ、ちょっと開けてくれないか?」
「寝てたら治るから…!」
シュウがドアノブを廻す音を聞きたくなくて、私は布団を頭からかぶった。
そのうち、シュウも諦めたのか、扉の前から足音が去って行き、それと同時に私の気分も少し落ち着いた。
(……何やってんだろ…私…)
静かな部屋の中で、私は激しい自己嫌悪に陥った。
なにかあるとすぐに冷静さを失ってしまうのは、あの頃と全く変わらない。
時はけっこう経ってるはずなのに、あれから私は何ひとつ成長していない。
特にシュウのことになったら、本当にだめ。
そんな自分自身がいやでたまらなくて……私は思いっきり落ちこんだ。
(しっかりしないと……
こんなことじゃ、これから生きていけないよ…)
そんなことを考えても少しも元気は出なかった。
私は布団の中でもう一度頭の中を整理した。
シュウによく言われる。
おまえは感情的なのか冷静なのかわからないって。
確かにその通りかもしれない。
なにかあると…どうしたら良いのカわからなくなると、一旦、頭の中を整理しようとするのは私の癖。
多分、これは兄さんの影響じゃないかって思う。
小さい頃、なにかあって私が兄さんに泣きつくと、兄さんは落ちついて最初から順番に話せってよく言った。
私は兄さんの言う通り、そのことを思い出しながら最初から順番に話して…
話してるうちに、忘れてたことを思い出したり気付く事もよくあった。
そのうち、兄さんとは離れ、相談をすることもほとんどなくなってしまったけど、私にはいつの間にか、物事を最初から考えて頭の中をまとめる癖が身に付いていた。