続・赤い流れ星
それでもなんとかしたいと思い、俺は考えつく限りの方法を試した。
霊能力者、透視能力者にチャネラー…
ネイサン達の伝手を辿り、そういった少々胡散臭いとも思える人々にも,美幸のことをみてもらったが、解決になるようなアドバイスはひとつも得ることが出来なかった。
それも仕方のないことなのかもしれない。
なぜって、俺は美幸達のことを詳しくは話せないのだから。
あのことを話したのは,ネイサンとイギリスでルームメイトだったリチャードだけだ。
ただ、どの霊能者も、美幸は幸せで元気に生きていると言ってはくれた。
そのことはもちろん俺の大きな希望にはなったが、やはり、もう二度と美幸やシュウには会えることはないのかと考えると、空しい気持ちは拭えなかった。
(あの時はそれでも良いと思った筈なのにな…
おまえ達が幸せに暮らせるなら、それだけで良いと思ったのに……)
忙しい日々の中で、ついつい考えるのはどうしても二人のことだった。
俺も、もう今年で36になる。
早く身を固めたらどうだという声はよく聞くものの、俺はまだそんな気にはなれなかった。
素敵な女性との出会いはいくらでもあったが、どうにも心が熱くならない。
流れでしばらくつきあうことはあっても、家庭を築くという所まで考えられる相手にはまだ出会っていない。
いや、それはもしかしたら俺がそういうことを望んでないから良い相手に出会っていても気付かないだけなのかもしれない。
両親や仕事のことは最近ようやく安心出来るようにはなって来たが、自分の恋愛のことを考えられるようになるには、やはり、美幸達のことがもう少し頭から離れるようにならないと無理なのかもしれない。
(せめて、二人と連絡を取ることは出来ないんだろうか…)
霊能力者、透視能力者にチャネラー…
ネイサン達の伝手を辿り、そういった少々胡散臭いとも思える人々にも,美幸のことをみてもらったが、解決になるようなアドバイスはひとつも得ることが出来なかった。
それも仕方のないことなのかもしれない。
なぜって、俺は美幸達のことを詳しくは話せないのだから。
あのことを話したのは,ネイサンとイギリスでルームメイトだったリチャードだけだ。
ただ、どの霊能者も、美幸は幸せで元気に生きていると言ってはくれた。
そのことはもちろん俺の大きな希望にはなったが、やはり、もう二度と美幸やシュウには会えることはないのかと考えると、空しい気持ちは拭えなかった。
(あの時はそれでも良いと思った筈なのにな…
おまえ達が幸せに暮らせるなら、それだけで良いと思ったのに……)
忙しい日々の中で、ついつい考えるのはどうしても二人のことだった。
俺も、もう今年で36になる。
早く身を固めたらどうだという声はよく聞くものの、俺はまだそんな気にはなれなかった。
素敵な女性との出会いはいくらでもあったが、どうにも心が熱くならない。
流れでしばらくつきあうことはあっても、家庭を築くという所まで考えられる相手にはまだ出会っていない。
いや、それはもしかしたら俺がそういうことを望んでないから良い相手に出会っていても気付かないだけなのかもしれない。
両親や仕事のことは最近ようやく安心出来るようにはなって来たが、自分の恋愛のことを考えられるようになるには、やはり、美幸達のことがもう少し頭から離れるようにならないと無理なのかもしれない。
(せめて、二人と連絡を取ることは出来ないんだろうか…)