続・赤い流れ星
side シュウ
*
「じゃあ、行って来るね!」
「あぁ…気をつけてな。」
最近のひかりはなんだか少し様子がおかしい。
しばらく前から毎日のように一人で出掛けるようになった。
なんでも、ひとりでブラブラすると、知ってる場所も新鮮に感じられるらしい。
もしかしたら、元の世界に戻りたいという気持ちが高まって来てて、そのことを俺に悟られないようにと思って、俺から離れてるんじゃないかと思う。
苦しければ俺にぶつけてくれれば良いのに…
でも、最近のひかりは確かに楽しそうにも見える。
無理をしているのかもしれないけど……
それに、少し雰囲気が変わったような気もする。
散歩をすることくらいで気が晴れるのならそれはそれで構わないんだが、それほど簡単に乗り越えられるような問題ではないと思うんだ…
*
「……なぁ、じいさんはどう思う?」
「どうと言われてもなぁ…
わしはこのところひかりとは会うとらんし…
でも、家にひきこもっているよりは良いと思うぞ。
気分の沈んでおる時には、外になんか出たくなくなるもんじゃからな。
それに家では普通なんじゃろ?」
「まぁ…普通って言えば普通だけど…
でも、なぁ~んかおかしい気もすんだよな。」
「おかしい?……どういうとこがじゃ?」
「具体的にどうこうってことじゃないんだけど……
強いて言えば、なんだか前より明るくなったっていうのか、おどおどした所がなくなってきたっていうか…」
「そりゃ、どっちも良いことじゃないか。」
「それはそうなんだけど、さ……」
どうにももやもやした気分だ。
自分でもその原因がわからない。
賢者のじいさんの言う通り、ひかりの変化は決して悪いものじゃないのに、何かが俺の心にひっかかり、そしてその正体がわからない。
(もうしばらく様子をみてみるしかないか…)
「シュウ、暇じゃったらここあちゃんの店に行かんか?」
「またかよ!」
「そんなこと言って…でも、おまえさんもあそこのケーキは好きじゃろ?」
「……まぁな…」
「よし!じゃあ、決まりじゃ!」
結局、じいさんに押しきられ、俺はまたここあちゃんの店に行く事になった。
「じゃあ、行って来るね!」
「あぁ…気をつけてな。」
最近のひかりはなんだか少し様子がおかしい。
しばらく前から毎日のように一人で出掛けるようになった。
なんでも、ひとりでブラブラすると、知ってる場所も新鮮に感じられるらしい。
もしかしたら、元の世界に戻りたいという気持ちが高まって来てて、そのことを俺に悟られないようにと思って、俺から離れてるんじゃないかと思う。
苦しければ俺にぶつけてくれれば良いのに…
でも、最近のひかりは確かに楽しそうにも見える。
無理をしているのかもしれないけど……
それに、少し雰囲気が変わったような気もする。
散歩をすることくらいで気が晴れるのならそれはそれで構わないんだが、それほど簡単に乗り越えられるような問題ではないと思うんだ…
*
「……なぁ、じいさんはどう思う?」
「どうと言われてもなぁ…
わしはこのところひかりとは会うとらんし…
でも、家にひきこもっているよりは良いと思うぞ。
気分の沈んでおる時には、外になんか出たくなくなるもんじゃからな。
それに家では普通なんじゃろ?」
「まぁ…普通って言えば普通だけど…
でも、なぁ~んかおかしい気もすんだよな。」
「おかしい?……どういうとこがじゃ?」
「具体的にどうこうってことじゃないんだけど……
強いて言えば、なんだか前より明るくなったっていうのか、おどおどした所がなくなってきたっていうか…」
「そりゃ、どっちも良いことじゃないか。」
「それはそうなんだけど、さ……」
どうにももやもやした気分だ。
自分でもその原因がわからない。
賢者のじいさんの言う通り、ひかりの変化は決して悪いものじゃないのに、何かが俺の心にひっかかり、そしてその正体がわからない。
(もうしばらく様子をみてみるしかないか…)
「シュウ、暇じゃったらここあちゃんの店に行かんか?」
「またかよ!」
「そんなこと言って…でも、おまえさんもあそこのケーキは好きじゃろ?」
「……まぁな…」
「よし!じゃあ、決まりじゃ!」
結局、じいさんに押しきられ、俺はまたここあちゃんの店に行く事になった。