神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「あ……こんにちは、美心ちゃん」
紙井湯先生は二人に挟まれてでれでれしていたけど、やっとこっちに気づいた。
「あら、四郎様!」
「四郎様、お帰りなさいまし!」
二人の美女は先生から離れ、四郎くんにまとわりつく。
うわあ……二人とも、おっきな胸が揺れてる……。
「離れよ。
おぬしらの主人は、この医者だろう」
「いやーん、四郎様のいけず」
「でもそんなところが好き」
美女たちはそう言いながら、四郎くんに言われた通り、素直に彼から離れた。
い、いったいなんなのこの人たち……。
「会議をするんだったね。
みんな、遠慮なく座って」
とは言いながら、先生からは楽しい時間を邪魔された残念そうなオーラが漂っていた。
全員がこたつを囲むと、ひとりのお色気ナースさんがお茶を出してくれた。
「まず……お前たち全員が気になっているようだから、紹介しよう」
四郎くんが話を始める。