神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
……非常にあっさり、そしてきっぱりと言い切った四郎くん。
そんなタイミングで、始業のチャイムが鳴った。
彼女たちは「そうなの」と納得したようなしていないような表情で、席に戻った。
「あのやろ……」
雷牙は奥歯をかみしめて、何故かこぶしを震わせていた。
だけど先生が入ってきて、仕方なくといった感じで自分の席についた。
四郎くんは、あたしの隣に。
一瞬こっちを見たような気がしたけど、彼は何も言わずに座った。
そっか……そうだよね。
あたしと四郎くんは、たしかになんでもない。
キスはしたけど。
どうこうなる気も……ない。
そっか。
うっかりキスしちゃったけど、別に好きじゃなかったんだ。
だから気まずいんだね。
だから、ちょっとよそよそしいんでしょ?
だから……。
突然いなくなったりしないよね?
前みたいに、また戻れるよね?
一緒にご飯を食べて、くだらないドラマを見て。
まだ……そうできるよね?