神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「わかってるさ。
だけど、このままでは腹の虫がおさまらん」
四郎くんは机の上に出しっぱなしになっていた誰かのペンケースから、黒いペンを取り出した。
「あっ、それ油性……」
「ふんっ、美心を怖がらせた罰だ!」
槙原くんの額に、大きく漢字で『変態』と書いてしまった四郎くん。
「うわあ!」
「頬にはポルトガル語で、卑猥な言葉を書いてやろう」
「もうやめようって!」
腕をつかんでとめると、四郎くんはふんっと鼻息を荒く吐き、ペンを投げ捨てた。