神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
オロチがいなくなったと同時に力を失った悪霊や悪妖怪たちは、妖怪ガールズの軍団に恐れをなし、離散したみたい。
また以前と変わらず、人間社会にまぎれ、ひっそりと暮らしているんだって。
妖怪ガールズたちも、同様。
診療所から彼女たちがいなくなってしまって、紙井湯先生は少し寂しそうだった。
あたしはというと……何も変わらない。
相変わらず、何でも見えちゃって、色々なものに頼られたりしている。
友達は、少ししかいない。
人と話すのが苦手で、社交的とはとてもいいにくい。
彼氏もいない。
ただ、少しだけ痩せて、髪が伸びただけ。
だけどね、ひとつだけ変わったの。
将来の目標ができたんだ。
それは、お母さんと同じ、看護師になること。
霊や妖怪だけじゃなくて、たくさんの人を癒せればいいなって、思うんだけど……。
受験生の風牙くんに心配されちゃうくらい、成績がちょっと足りない。
もっと頑張らなくちゃ。