神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~


ぼんやりしていたら、いつの間にか昼休憩になっていた。


お腹すいたけど、お昼は我慢して教会の様子を見にいってみようかな。


あの近くにいた小さいおっさんたちが無事だったかも気になるし……。


雷牙の方をちらりと見ると、クラスの男の子に、バスケに誘われていた。


彼は調子よく返事をし、高速でお弁当をたいらげる。


ついてきてもらおうかと思ったけど、ムリそうだな……。


雷牙には雷牙の友達や、生活があるんだもんね。


ちょっと寂しかったけど、一人で行こうと決心する。


立ち上がろうとした、そのとき……。


──さわさわさわ……。


風もないのに、カーテンがゆらりと揺れた。


そちらを見ると、小さいおっさんたちがいる。


おっさんたちは窓の外を見て、くちぐちに何かを言っているみたいだけど、よく聞こえない。


すると、窓際の席の女の子が突然声を上げた。


彼女は、窓の外を見ていた。


「ねえっ、あれ誰?」


< 51 / 379 >

この作品をシェア

pagetop