神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
ぼんやりしていたら、いつの間にか昼休憩になっていた。
お腹すいたけど、お昼は我慢して教会の様子を見にいってみようかな。
あの近くにいた小さいおっさんたちが無事だったかも気になるし……。
雷牙の方をちらりと見ると、クラスの男の子に、バスケに誘われていた。
彼は調子よく返事をし、高速でお弁当をたいらげる。
ついてきてもらおうかと思ったけど、ムリそうだな……。
雷牙には雷牙の友達や、生活があるんだもんね。
ちょっと寂しかったけど、一人で行こうと決心する。
立ち上がろうとした、そのとき……。
──さわさわさわ……。
風もないのに、カーテンがゆらりと揺れた。
そちらを見ると、小さいおっさんたちがいる。
おっさんたちは窓の外を見て、くちぐちに何かを言っているみたいだけど、よく聞こえない。
すると、窓際の席の女の子が突然声を上げた。
彼女は、窓の外を見ていた。
「ねえっ、あれ誰?」