神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
窓辺に集まる女の子たちが一体誰を見ているのか、気になるけど……。
彼女たちと一緒に見物する勇気は、ない。
さっさと教会の様子を見に行こうとしたとき。
──つんつん。
スカートの先を、誰かにつままれた気がした。
見ると、すぐ近くの椅子の上にのった、ジャージを着たちいさいおっさんが、あたしのスカートをつまんでいた。
『あんたを探してる』
おっさんはそれだけ言うと机に飛び乗り、ぴょんぴょんと窓際まで行ってしまった。
そこから手をふって、「来いよ」と言っているみたい……。
もちろんおっさんは、他の人には見えていない。
あたしを探してる?いったい誰が?
「しょうがないなあ……」
あたしはこっそり、窓際に近寄る。
そして、女の子たちの影から、校庭をのぞいた。
すると、そこにいたのは。
「……な、なんで……っ」
モデル並みにすらりと伸びた、長い手足。
透き通るような白い肌に、彫りの深い顔立ち。
黒い髪の間からのぞく、ブルーの瞳。
あれは、もしかしなくても……!