神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「天草さんっ!?」
思わず窓から呼ぶと、天草さんはすぐこちらに気づいた。
なんで、なんでなの。
彼が着ているのは、昨日の白い着物じゃなくて。
まるで彼の身長にぴったり合わせたかのような、うちの学校の制服。
ベージュのブレザーに、赤いネクタイ。
青いチェックのズボン。
……ちなみに女子の制服は、色柄が同じネクタイ→リボン、ズボン→スカート。
しかも、長すぎた黒髪は、前髪や横髪はそのままで、後ろだけばっさりなくなって、短くなってしまっている。
いったい、何がどうしたの!?
「美心!」
あたしを見つけた天草さんは、にっこり笑ってこちらに手をふる。
うわっ、まぶしい!
美しすぎて後光が……後光が見える!
「今そっちに行くから!
待っていろ!」
「え、ええ~っ!?」
こっちに来るの?
「美心?どうした?」
雷牙がパックのジュースを飲みながら、話しかけてくる。
「天草さん……来ちゃったみたい」
「はぁ!?」