神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
ちょっとやらせてみたらハマっちゃって、40回も対戦させられた。
挙句、40敗したあたしなのであった。
女の子キャラをぼっこぼこにする天草四郎は、まさに悪魔だったと思う。
「紛らわしい?どう紛らわしいと言うのだ?
何を想像しているのだ、お前たちは」
あたしと雷牙を指さして笑う四郎くん。
「べ、べべべ別に」
「何も想像してねえよ!するわけねえだろ!」
挙動不審になってしまうあたしたち。
「……子供たちをからかうのも、そのへんにしておけ。
さっさと歩かないと、遅れるぞ」
風牙くんが呆れたように場をおさめる。
こ、子供たちって……。
お兄さん組に置いていかれたあたしと雷牙は、顔を見合わせる。
「い、行こうぜ」
「う、うん」
お互いに何を想像してしまったか聞かないように、あたしたちはぎくしゃくしながら学校へ向かった。