僕はきっと君を好きになる。
このままここにいる訳にもいかないので

「もうすぐ授業はじまるから行くわ」

僕はそう言うとその場から
今度こそ立ち去ろうとした。

けれど、
やはり彼は突っ伏したままで……

しゃあないなぁ。

「ねぇ、音楽室行かないの?」

もう一度だけ声を掛けてみた。

するとーーー

ムクッと急に起き上がると
彼は耳にはまっていた
イヤホンの片方を取って

「音楽なら聴いている。
お前も聴く?」

ニヤリと笑いながら僕にそう言った。




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