Valentine Triangle

コースも半分を超えた頃、入り口に向って座っていた三栗が、軽く手を挙げた。

香神も入り口の方へ目をやると、そこに立っていたのは、高妻だった。


「え、もう一人って、高妻さんだったの?」


「はい、そうです」


高妻が二人のテーブルにゆっくりと近づいてくる。


「すみません。遅くなって」


「いいえ。お疲れ様です」
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