Valentine Triangle

こんなふうに、バレンタインに胸をときめかせることが、社会人になってからもあるとは、香神自身も思っていなかった。

まるで、高校時代に戻ったかのようだった。


香神がこの上司に憧れていることは、職場中に広まっている。

香神もあえて隠そうとはしていなかった。

「自称ファンクラブ第一号」なのである。
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