Valentine Triangle

「三栗さん、きっと気になるなんですよ、あなたのことが」


「ええっ?」


香神は高妻がそんな発言をすることに驚いていた。

この手の話題は、タブーのはずなのに……


「だからあんなに、一生懸命だったんじゃないでしょうか」


「はあ」


「私は気にしていませんから、心配しないで下さい。そのことをお伝えしようと思って」


そう言って、高妻は電話を切った。
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