Valentine Triangle

「香神さん、でも、好きでしょう?」


香神はまた同じ話を始める三栗に、小さくため息をついた。


「昨日も言いましたけど、私、高妻さんとどうこうなりたいなんて、考えてませんから」


「本当に?」


「ええ、本当に」


それを聞いて、内心ほっとしたのは三栗だった。
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