笑顔の君に逢えたら
君のいる屋上
始業式の次の日からは授業が始まった。
教室の席は3年は最後だからってこともあって
自由に決めることができた。
じゃんけんで勝った俺たちは
後ろの席を取ることができた。
授業もろくに受ける奴もいなくて
みんな好き勝手なことをしている。
寝てる奴もいれば携帯だったりゲームだったり。
先生の声を聞き流して空を見ていた。
たるい授業が終わって昼休み。
購買に行ってパンを買って教室で
食べていたときふと
彼女が言っていたことを思い出した。
「なぁ、俺たちって後輩の中じゃ有名らしいよ」
「え、そうなの?」
びっくりしたように直哉は聞いた。
「らしいよ」
「誰情報?」
興味津々で聞いてくるのは涼。
俊は興味無さそうにパンにかぶりついた。