笑顔の君に逢えたら


「ちょっと、ちょっと、そこの君たち!

その子嫌がってるでしょ?

やめてあげなさい!」


「あ?」


「脅してるつもり?

ぜんぜん怖くねぇけど」


さっきとは違って低い声で言う。


涼がキレることも今までに数回しか見たことないから
いつも一緒にいる俺でもビビる。


「その子嫌がってんじゃん?

嫌がる女の子に強引なことする男って
まじ許せないわけ、分かる?」


「てめぇに関係ねぇだろ?

いきなり出てきてなんなわけ?」


「関係あんだよ。

その子が助けてって言ってるから」


「わけわかんねーよ」


そう言ってひとりの奴が殴りかかってきた。


それをうまくかわし、一発お見舞いする。


「失せろ」


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